第1回 「シューティング」って、何?

簡単に言ってしまえば相手の攻撃を避けつつ、自分の攻撃を当てて倒していく。そんなシンプルなゲームです。
・・・と言い切ることもできますがこれだけでは現在のシューティングゲームの説明としては不十分ですのでもう少し話を続けたいと思います。

・シューティングは「難しい?」

シューティングゲームは一般的に「難しい」と言われています。
私個人の意見としても、シューティングは「難しい」部類に入ると思います。
これは「ゲームそのものの難しさ」もそうですが「シューティングゲームというジャンルそのものの構造的問題」というのも大きいと思います。

現在のゲームは「予備知識等は一切必要なく」「お手軽に遊べ」「さほど苦労せず」「誰でもクリアーできる」ゲーム
いわゆるライトユーザー向けと呼ばれるゲームが多くなっています。
この傾向はニンテンドーDSで「脳を鍛える大人のDSトレーニング」「トモダチコレクション」等の
今までのゲームとは一線を画す「ゲーム」が登場し、ヒットしたことでさらに強くなっていくといってよいでしょう。

そんな中、シューティングゲームは基本的に
「相手の位置」や「攻撃方法」を「見たり体験して覚え」、なおかつ「その対策を練りつつ」進めるというプロセスを重要視しており、
ライトユーザー向けのゲームとは大きく異なるどころか、その正反対とすらいえる遊び方をしなくてはならないゲームです。
コレはシューティングゲームがシューティングゲームであるがために抱える構造的な問題点であり、抜本的な解決策はおそらく存在しないと思います。

それに加えて、現在一般的なシューティングゲームは敵の撃つ弾の量が非常に多い、いわゆる「弾幕系」と呼ばれるものがほとんどです。
一見すると「無理!」と叫びたくなるような弾の雨の中をいともたやすく縫うようによけていく様子は
シューティングについて何も知らないライトユーザーには非常に受けが悪く、一目見ただけで「人間業じゃねえ」と言われ、
数回プレイしても基礎中の基礎と言える知識すら無い状態では満足に楽しめず、「難しくてやってらんない」と投げられてしまう。
この部分に「シューティングゲームは難しい」といわれる大きな理由があると思います。



・シューティングは「面白い?」

ではそんな「難しい」と言われているシューティングゲームは面白いのか?やる価値はあるのか?
それについて答えていきたいと思います。

今まで出来なかったことが出来るようになったら、ほとんどの人は喜ぶと思います。
シューティング最大の面白さはここにあり、それらは「今まで進めなかったところまで進めるようになった」
「倒せなかったボスを倒せた」等とわかりやすく、目に見える形で現れます。
つまり「自分が成長した」ことがはっきりと実感できる。それがシューティングなわけです。

また「ある程度の難しさ」というのもこの面白さ、楽しさをより大きくする要素として盛り込まれています。
難しいゆえ、必ずどこかで「詰まる」場所が出てきてしまいます。その場合諦めるのではなく、
どうすれば克服できるか考える必要があります。
そして考え付いた攻略方法を使ってその「壁」を乗り越えた時の達成感は非常に大きなものとなります。

つまりシューティングにおける面白さとは「成長したことへの実感」と「困難を乗り越えた達成感」
大まかに言えばこの2つに集約されることになります。


まとめ
シューティングは「難しい」ゲームですが、だからこそ「面白い」ゲームです。
少なくともいわゆるライトゲームには無い魅力が詰まっていることは確かです。
少しでも興味を持ったのならここで述べたことを頭の片隅に入れつつ遊んでみてください。

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